採卵をしましたが採卵数が少なかったです。
卵胞がたくさん見えていたのに、
採卵できた数はごく僅かでした…
体外受精は採卵する卵の数が少ないと結果に繋がりにくいです。
採卵した卵は基本的に、胚盤胞という着床の直前の状態まで培養されます。
胚盤胞までに到達する確率年齢によって違いますが一般的に40~60%と言われています。
例えば、
10個採卵できたら、胚盤胞になるのが4~6個。
20個採卵できたら、胚盤胞になるのが8~12個。
3個採卵できたら、胚盤胞になるのが0~2個。
採卵数が少ない場合は胚盤胞まで到達する卵子が確率的に0個の場合もあります。
胚盤胞まで成長しなければ凍結・移植すらできないこともあります。
なので採卵数が体外受精で結果を出すことに直結していると言っても過言ではありません。
ですが、クリニックで採卵数を増やせるのにも限界があります。
なぜならクリニックでできるのは採卵周期に見える卵胞の発育を促すことしかできないからです。
どういうことかというと…
卵子は排卵(採卵)するまでに90日程、3周期かけて成長します。
その期間に体に肉体的なストレスがかかったり、精神的なストレスがかかると
いわゆる、卵子が酸化し、成長が止まってしまいます。
そうなると、採卵周期に取れる卵子の数が減少します。
もちろん採卵する際には病院の質や刺激方法なども大切ですが、体の準備をすることも非常に大切です。
体外受精は採卵回数が増えれば増えるほど採卵数が減少することがわかっています。
なのでなるべく少ない回数でより良い卵子を採卵することが成功のカギになります。
鍼灸治療が卵子の発育を助け、
採卵数を増加させることが研究でわかっています。
陰部神経鍼通電療法は採卵結果を向上させるか
骨盤の中の卵巣や子宮などに関係している
陰部神経という神経に鍼治療を行なった研究結果です。
卵巣刺激方法は同じ方法で、鍼治療をする前と3周期の間鍼治療を行なった群を比較したデータが下記のグラフになります。
同じ卵巣刺激方法で陰部神経に鍼通電療法を3周期行なった結果(来院頻度の目安は週に1回)
採卵できた卵子の数が45%増加しました。
前述しました通り卵胞は3周期ほどかけて育つため、採卵数を増加させるためには3周期程、鍼灸治療をする必要があります。
この陰部神経に鍼通電療法を行う治療方法は特殊な鍼治療になりますので他院ではあまり受けられない治療方法になります。
採卵を控えている方や、卵子の質に不安がある方はお気軽にご相談くださいませ。
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